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哀愁薬局

 昨年春頃だったかに昼寝で見た夢。

 私は繁盛していない薬局をやっていた。何故繁盛していないかというと、まず店主(私)にやる気がない。次に店の入り口に問題あり。入口が道に面していないのだ。

 かなりアヤシイ古い門を抜け、意味も無く草木の鬱蒼と生い繁った庭に周りこんで初めて店の入口が見える。道にも門にも看板は出していない。だから知ってる人にしかそこに薬局があるとはわからない作りになっている。しかも傍に建っている自宅はペンキのかなり剥げた洋館であった。入口の配置とかは、実際のうちの塾に似ているが、庭や家の感じは我が家ではない。もっとホラーな感じ(笑)。

 ところで私はこの時小学生であった。小学生が店主とはまたひどい話だ。

 店の中で客を待っていても誰も来ないので、ボーッとしているのも勿体無いと、私は客を待ちがてらマンガを描くことにした。

 店内はもったいないのでほとんど電気をつけていない。薄暗〜い店内でマンガを描いていたら目が悪くなると思った私は、昼のことでもあったので、外でマンガを描くことにした。

 薬局の入口を出ると、そこは木陰である。巨大な楠の木が庭にあるのだ。

 私はその木陰にみかん箱(木製。いつの時代や)を置いて机代わりにし、地面に正座して薬局に背を向ける位置で原稿を描きはじめた。
 この位置ならば店に来る人がいれば、すぐ気付くと考えての配置であった。(でもこんなとこでマンガ描いてる小学生を見たら、客は驚いて逃げるよな)。。。

 さて、しばらく原稿描きに没頭していると、ボトボトッと上から何かが頭に落ちてきた。触ると水っぽい。
 そしてボトボトッ、ボトボトッとしつこく人の頭にそれは落ちてくる。

 顔や首筋に伝う液体の正体を見極めるべく、私は上を見た。もちろん原稿は素早く避難させている。マンガ描きの鑑(笑)。

 上を見ると楠の木の大枝にいくつも鳥カゴが下がっている。そのカゴが風でユラユラ揺れているのだが、カゴが揺れるたび、そこから液体がボトボトとこぼれてくるのだ・・・。

 まさか・・・これって鳥のオ○ッ○?!(鳥のオ○ッ○って何じゃい?!と思ったあなた、夢だからね、これは・・・)。気がつけば、この液体、確かにニオウではありませんか!クッサ〜〜〜。よりリアルに想像したい方は、牛か馬のオ○ッ○の臭いを想像しましょう。。。

 しかも、振り子運動で振りまかれるオ○ッ○の行く先を見れば!店頭に安売りで置いてあるグロ○サンやチオ○タの箱にかかっている〜〜!最悪!!


 さすがにやる気のない店主でも、商品の危機は放っておけない。慌てて駆け寄って、とりあえずどかそう、と思ったとき、店内の人影に気がついた。

 私の座っていた位置を通らずに店内へ入ることは不可能なはずだが、いるんだから仕方がない。若いお兄ちゃんだった。左手に5000円札を握っているのだが、明らかに挙動不審。

 店へ入ってすぐの場所に置いてある酒をとって(何故薬局に酒があるかはナゾ)レジへ行きかけては引き返し、行きかけては引き返しする。どうせレジへ行っても誰もいないんだけど。

 頭から鳥のオ○ッ○を被って臭っているけど、今にもレジに向かおうという客がいるなら入っていくしかあるまい、と私が店に入りかけたその時、男は行動に出た。

 酒を胸に抱いたまま、ダッシュで逃走に移ったのだ!金を払いたくなかったのか!持ってるくせに!!でも無謀だ。入口の外には店主の私がいる!小学生の女の子だけど。

 店から飛び出てきたお兄ちゃんに当然私はタックルを決めて捕まえ(笑・すげーや)警察を呼んだ。

 鳥カゴのぶらさがる、緑あふれる庭で、呼ばれた巡査がお兄ちゃんを叱りつける。お兄ちゃんは私に捕まってすっかり逃げる気を失っていた。もともと犯罪向きの性格ではなさそうだ。めちゃくちゃ気が弱そう。落ち込みまくっている。

 聞けば酒が原因でリストラされ、奥さんにも逃げられ、やめなきゃいけないと思いつつ、酒を盗んでしまったのだという・・・。

 むせかえるような緑に囲まれての背中を丸めた若い兄ちゃんの告白・・・。うるさいセミの声も物悲しく、あたりにはぷ〜んと鳥のオ○ッ○の臭いが満ちている。。。

 ああ・・・どこまでも哀愁の夢であった。。。

'02/02/22 UP


アブナイ夢

 朝、目覚めて「私ってヤバイ」と思うのは、やはり犯罪系の夢を見た時。そりゃ〜、私はミステリーもサスペンスも好きだし、犯罪実録みたいな本も結構持ってて読んでますがね。。。だからといって、ねぇ。。。
 今回はそういうヤバイ夢の代表格をあえて2,3紹介するのだ。 

1:死体遺棄の夢
 これは中学・高校の頃何度か見た夢。

 中学の同級生が誤ってどこかのおっさんを殺してしまうのだ!状況的には明らかに正当防衛なのだが、それを目撃してしまった私は、あろうことか即座に「埋めよう!」と犯罪隠匿の方向へ走るのである。

 真夜中の、真っ暗な公園の片隅で中学生の女の子二人が男の死体をかついでスコップ持って地面に必死で穴を掘る。。。ああ、せめて車が運転できたらもっと見つかりにくい山の中とかへ行って埋められるのに。。。


 という夢だが。やはり埋める前にやることがあるだろう。この場合、友人について警察へ行くのがまともな市民ではあるまいか。しかし、そんな発想は一瞬たりとも夢の中の私には出てこないのだ。ヤバイだろう。。。「埋めよう」はないよな。。。

2:アリバイ工作の夢
 これは数年前見た夢。

 その日私は友人と朝早くからドライブへ行くことになっていた。出発は家族がまだ寝静まっている時間帯。友人が車で迎えに来てくれることになっていた。

 準備ができて1階へ降りていくと、何故か居間に煌々と明かりがついている。何の気なしに入ると、居間の真ん中で母上が刺されて死んでいるのである!辺りは血の海。

 ここで私は母上の死体にすがるわけでもなく、生死を確かめるでもなく(まあ、目が開いてたので、見るからに死んでたが)一番に思ったのが「私が疑われる!」だった(←何故だ?何か心当たりがあるのか??)。

 そして迎えに来た友人に「もっと早く出発したことにしてくれ」と口裏合わせを頼むという杜撰かつお粗末なアリバイ工作をしたのである!この後、ナゾの黒服男が出てきたり、それなりにサスペンスな展開があったのだが、それはさておき、夕方家に帰ってくると当然大騒ぎになっている。私はここで初めて事件を知ったフリをするのであった(なんちゅー、我が身かわいさの保身徹底ぶり)。

 警察の事情聴取なんかも受けたあと、居間にいると(現場のはずなのに何故かすでにキレイ)姉上(大)が母上の死を嘆き悲しんでいる。それを見て、ふと思う私。・・・そういやあ、お母さんが死んだのに、私、アリバイ作りに必死で哀しいとか全然思ってないよな。ヤベーんじゃないのか、これって、ヒトとして。。。


 と思ったあたりで目が覚めた。目覚める直前に気付いた点でも確かにヤバイ。こんなに薄情でいいのか、自分。しかし死体を発見してすぐ保身に走るあたりがまた大変ヤバし。

 こういう人間はヒトとして問題があると思います。。。

3:誘拐殺人の夢
 これは一番最近見た夢。1年ほど前かな。。。ヤバ度ナンバーワン。

 夢の中で私は中年親父である。よれよれの、青島刑事が着ていたような色のコートを着て、頭はバーコード。額は脂でてかっている。すでに見た目が美しくない人間になっているあたりが悲しいが、夢の中では私はこの親父になりきっている。

 この親父、どーも会社をクビになったらしい。昼間っから仕事へ行くふりをしてぷらぷら適当に徘徊しているのであります。そんな時、幼稚園の女の子が目に入った。「か、かわいい・・・」

 そのままこの親父、欲望の赴くまま、衝動的にその女の子を誘拐してしまうのであります!しかもその女の子を愛らしいと思うあまり、非人道的でとてもここには書けないようなことをその子にしたあげく、殺してしまうという・・・。動機は「かわいかったから」・・・。


 マジでヤバイと思いましたね。この日、目覚めた時は。

 この犯罪をやった親父は私でっせ。いくら見た目や設定が親父とはいえ、中身は私のはずなのに、幼児に対するこの常軌を逸した嗜好は・・・ああ、自分がコワイ。。。私は小さい女の子を見てもそんな変な感情を持ったことはないぞ〜。どうせ見るなら美形の兄ちゃんの方がいいよ〜。頭のサビシイ親父はわりと好きだけどサ・・・



 ううう・・・。どうして私はこんなヤバ気な夢を見てしまうのだろうか。私が人間的に問題があるとかいう結論なのか?でも人を含め、生き物を殺したいとか思ったことは無いぞ〜〜。ナゾである・・・。他の人はこんな夢、見ない?見ない?誰か見たことあるって言って〜〜(笑)。
'01/12/07 UP


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