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霧雨が来た!


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 霧雨とは霧のような雨。それが来たのだ!というようなことをわざわざ「せつら部屋」に書くはずもなし(笑)。

 「霧雨」とは末弥純氏の描いた文庫版「魔王伝」3巻の表紙絵であります。第一画集「玄」にも収録されてますが、この時はこんなタイトルはついていなかった。左に三頭身で真似っこして描いてみた絵を載せてます。この三頭身が八頭身の美し〜いせっちゃんに化ければそれが「霧雨」(見たことのない人は想像しよう。。。笑)。

 さて、11月の頭、某アー○ビバン主催の版画展が岡山であったのです。原画はなさそうだが、末弥さんの絵が版画といえど、デカいサイズで見られるのだな、とあまり予備知識無く私は行ったのです。

 そして腰が砕けた(笑)。

 この「霧雨」にヤラレタ。版画といえど、デカサイズ、綺麗な額に入ったせっちゃんのオーラにヤラレてしまったのだ!!だってだって、いつも黒コートのせっちゃんがマントですよ?!(実はノベルス版「鬼去来」2巻の表紙もマント着用なのでいつも涎たらして見てるんだけど)しかもメフィスト先生のやつを黒くしたかのごとくのケープ付き!イヤ、「だからどうした」って、あなた、カッコいいじゃない!!服もなんだか豪華!ちょっといい服着てみました、って感じ!なんか「魔王伝」の最終巻だから「私が魔王だぞ」って表明してるかのようなこの豪華な衣装、気取ったポーズ!イヤ〜〜ン、悩殺(笑)。ということで買ってしまったのですな(エヘ)。ま、末弥さんの版画が一番安かったし・・・。

 そのようないきさつがありまして、その「霧雨」が来たのです!美し〜〜〜ぞ〜〜〜。パソコン部屋に飾ったのだ(ここしか空いてる壁ないから)。キーボード打ちやお絵描きで疲れたら、ふと横を向けばそこには神々しいせっちゃんが佇んでいるのだ〜〜!!うきゃ〜〜、幸せ〜〜〜〜!!

 ・・・え〜〜と、という喜びを表現したかったのでこの文書を打ってるわけです。他に何も他意はなし。でもこれもだと思って笑って許して(笑)。

'01/12/21 UP


ありがちな変換

菊地ファンのパソコンにありがちな変換。


原稿妖糸

肉を夜香

劉貴した地形

その方が魔糸かも

相変わらずもせず

魔人がーZ

そねんこたぁ妖戦(岡山弁)

そんなことは出来魔戦(標準語)

ここにを押す


。。。。苦笑。。。。


'01/11/02 UP


挿し絵を語る


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でもってこの絵は重いです。。。
 私に挿し絵を語らせてはいけない。うるさいから。
 しかし末弥純氏の画集第2弾が出たことだし、語ってしまう。。。

 私は映像人間である。文やセリフはすぐさま頭の中で画像に変換される。教科書を暗記しようと思っても文章ではなく、そのページが丸ごと映像として記憶される。本を読む時も意味を理解して頭の中で場面を画像に変換しながらでないと読めない。記憶には残り易いが、処理に時間がかかるので速読なんかは出来ないシステムになっている。

 画像に変換される、ということは登場人物は全部頭の中の画面に絵で(または実写で)登場してくるのである。その時に挿し絵があれば、当然そのイメージがつくので、人物はその絵で登場してくる。絵がなければ、文章の人物描写に従って、適当な絵のキャラクターが登場してくるわけだが…。

 ところで、私が「挿し絵にうるさい」というのは、小さい頃、ジュニア版小説ばかり読んでいたせいが大きいと推察される。挿し絵はあの手の絵じゃないとイヤなのだ。「あの手」とはちょっと劇画調というか、妙に線が多かったりデッサンのような描き方のしてある絵である。カラー表紙であれば、絵画のような、油絵か水彩タッチの…要するに、子供心に「真似して描こう」とか思わないような絵(難しそうだから)。これぞ私の中の「挿し絵」の王道。
 それが学生時代、ふと気がつけば学生向け小説の挿し絵はマンガのようなものに変貌していた。現在に至ってはマンガ家が依頼されて挿し絵を描いてたり、マンガ家志望だったのがなしくずし的(?)にイラストレーターになったのでそのままマンガ調の絵で挿し絵を描いている人がいたりしているではありませんか!好きなマンガ家の絵は確かに見てると楽しいのだが、やっぱり本の挿し絵としては許せない〜。挿し絵にするのならせめてマンガとはタッチを変えてくれ〜と思うのであります(中にはタッチを変えて描いてる方も確かにいます)。何故なら頭の中に出て来る画像がマンガになってしまうからなのであ〜る!マンガで出て来る位なら初めからマンガで読みたいのである!小説は小説でそういう画面で楽しみたいのよ、私は、というかなり勝手な理由ですな。あと、何故かマンガ調の挿し絵は構図がつまらんことが多いというのもネック。なんか、キャラの顔だけ(立ってるだけとか)見せられてもさ。。。ま、基本的にこのような挿し絵は若者向けの本に限定されたものではあるんだが。それでも自分が読む本は「マンガじゃない挿し絵にしろ〜」とか勝手に怒るわけですな(なんて勝手な…)。

 ということで末弥さんに戻ってくると、この挿し絵、私の理想!美形が美形だし!デフォルメがね、リアルなのがよろしい。実際いそうなデフォルメで、なおかつ美形!これ大事。いくら美形でもデフォルメされすぎていては、マンガならともかく小説では美形に見えないのだ。「所詮2次元さ」って気になってしまう。その点で、末弥さんの絵は大変私好みなのである。カラーの油絵風(実際大半油絵なのね)タッチがなんともいえずいいし。本屋をうろついていて、「あ、この絵、好み」とか思って良く見たら大抵末弥さんの絵だった、という経験を山のようにした。
 でもって構図のとり方も好みなのだ〜〜。「挿し絵は顔なんざいらん、情景を描け」というのも私の持論なので、そういう意味できちんと場面を再現してくれる末弥さんの挿し絵。構図も下から上からのカメラワークが私好み。主役の肩越しや地面すれすれからの構図。いいじゃん、いいじゃん。そしてベタの使い方まで私好みと来たもんだ。文句のつけようがありませんな。この調子で今後もせっちゃんを描いてね、末弥さん。

 ただただ、末弥さん大絶賛の文章になってしまった気がする。。。ところで画集にはカラーばかりでモノクロは入らないのね。私はモノクロの絵も入れて欲しかったが。いっそ「魔界都市」もののモノクロ全挿し絵を集めて1冊出してくれないかしら。白黒ならカラーほどコストもかからんだろう。紙も安物でもいいわ、全部載ってるってのを売りにすれば。この場合の全部っていうのは雑誌掲載時の挿し絵も全部だ。だってだって、ノベルスになる時、闇にほうむられたイラストが一体どれだけあるか…ああ、もったいね〜。



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