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「暗空の覇者」のできるまで

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 パソコンお絵描き手順披露第二弾(笑)。まさか、こんなに早く第二弾をやる羽目になろうとは・・・。それもこれもロングな絵しか浮かばない自分のせいね・・・。
 ということで、今回も「作業部屋」入りの理由は「小さい顔しか見れないのがなんだかイヤ」だから(笑)。ちなみに今回のキャラは秋せつら(せっちゃん)と夜香くんです。

 ま、しかし、多少は「紅葉狩り」と違う作り方をしている部分もありますので。あ、それと基本用語は「紅葉狩りの出来るまで」で結構やったので、今回は少々かっとばした文になっているかも。。。 

主線を作る篇
 
 まずは、やはり主線を作らねば話が始まらない。今回はこのページを最初っから作る気だったので、用意周到、下描きの画像を読み込んでとっておきました(笑)。ということで、これが下描き。MUSE KENT B4のスケッチブックに描きました。所用時間は30分位・・・。相変わらずラフのような下描き(笑・なのに30分もかけちゃって)。

 ちなみに八頭身シリアスを描くときは0.3ミリHBのシャーペン使用(顔の中身とか、細かいから)。輪郭線やらはザクザクしてどの線が本物か他の人にはわかりませんが、顔の中だけは!きっちり1本線で描きます、私。主線を入れるときには、その線をきっちりえどる。でないと、わずかな線のブレで表情が全然変わっちゃうんだもん。

 主線を入れたものを読み込んだ。A4スキャナなのでB4は1枚で読みこむことが出来ませぬ。従って横に向けてA4ギリギリの横幅で読み込みます。

 今回の主線はつけペンで。顔の中身はゼブラ丸ペン、それ以外はスクールペン。普通に白黒原稿を描くときには、顔の中身が丸ペン、髪がスクールペン、他はGペン。背景はカブラペンとスクールペンと丸ペンの使い分けですが。。。カラーの主線はGペンだと、カラーに向かないほどタッチに強弱出ちゃうので。ムニョムニョムッチリの線になっちゃう。。。

 ところで横幅はA4ですが、縦幅は紙の端に合わせてあります。なのにこの、下にある空白はなんでしょう?最近のうちのスキャナで読み込んだ画像は下にこういうナゾの余白が出ることが多いのです。そしてよく見りゃ、読み込んだ絵も縦につぶれているのです・・・。これを直さにゃならん。

 主線合体修正版。画像の向きを90度回転させ、画像サイズをでかくして、もう一方の画像をドラッグしてきて合体させるのです。この時、持ってきた画像のレイヤーの透明度をあげて、ダブッている部分の線とぴったり重なるように慎重に位置を決めるのです〜〜。位置が決まったら境目を、透明度とボカシのある消しゴムツールで軽く消して(微妙に紙の端って暗いので、そのスジを消すためよん)レイヤーを結合。これで主線は1枚に。

 次につぶれているのを直すのじゃ。

 画面左端から、右の主線の端までを全部四角く範囲選択。「自由変形」で右へ、余白部分を消すように端まで引き伸ばす。これでひしゃげていた絵は元通りになったはず・・・。念のため、原画と見比べ「うん、こんなもんでしょー」と確定。

 「明るさ・コントラスト」をいじって、紙を白く美しく。ゴミもお掃除して、主線の失敗も直して整え、主線完成。

 ところで、今回アップを塗っていて気がついた。読み込んだ画像のひしゃげちゃう理由。。。

 見よ!この矢印部分!主線がなめらかに繋がっていない!コレは何を意味するか?ズバリ!ピクセル落ち!この1行か数行の(実際に読み込んだ時は横スジのはず)データが読み込めておらんということではないか!きっとそういう行がいくつもあって、そのデータが抜けた分、ひしゃげているのね!その抜けた分だけ、余白になってるのね!これはつまり、やはりスキャナ買い替えの時期に来ているということだなーーーー・・・・。しかし、当分だましだまし使うだろうなあ。。。

 ちなみにこの段差、発見したあとも見て見ぬふりで作業しました(爆)。やー、いいかげんで私らし〜(笑)。

 主線完成といいながら、実は完成していなかった(笑)。構図がスゲェ気にいらんかったのだ、実は。でも実際の紙に描く作業の時に直すと面倒なので、ここで直す。

 まず夜香とせつらを切り取ってカット&ペーストで別々のレイヤーにする。夜香をちょっと左上に移動。次にせっちゃんを少し拡大。この画像の格子模様は、切って動かしたせいで透明になっている部分です。。。サイズバランスはこんなもんでよろしかろう。再びレイヤーは結合しておく。

   今回、主線はグラデーションにしたかった。よって、ここから本当の主線レイヤーを作る。今まで延々下準備なのであった。

 まずはチャンネルパレットを開く。ここまでず〜〜〜とグレースケール(白黒)モードで作業していたので、チャンネルは「黒」の1枚しか存在していません。
ちなみに「チャンネル」とは、印刷の時の色版みたいなもの・・・(なのかな?)。フルカラーRGBモードだと、R(赤)G(緑)B(青)K(黒)の4つのチャンネルが出来る(CMYKモードならC(青みたいなもん)M(赤みたいなもん)Y(黄)K(黒))。これの情報が重なってフルカラーの色を表現しているわけです・・・。さらにここには、保存した選択範囲の情報も「アルファチャンネル」としてストックされるので、使いようによっては色々便利なのがチャンネル。でもわけわからんうちは「さっぱりなんのことやら」なのが「チャンネル」(笑)。なので何じゃこりゃ、と思った人はこの解説部分は理解しなくていいです。そういうものがあるんだ、くらいで。。。

 さて、実作業に戻る・・・。この「黒」のチャンネルをズズッとドラッグしてパレット下部にある新規作成ボタンにぶち込むのだ。すると、「黒」チャンネルと見た目は同じ「アルファチャンネル」が作成される。これはどうなったのかというと、今ある画像の白い部分が全て、まんべんなく「選択範囲」として保存されたということであります。わけわかんなくてもそうなの(笑)!で、これはあとで大事な役目を果たす。

 アルファチャンネルが出来たらパレットをレイヤーパレットに戻しておいて「イメージ」から「モード」を「RGBモード」にします〜。これでやっとフルカラーにすることが出来るのだ。すぐに「RGB」にしなかったのは、上の「アルファチャンネル」作成が必要だったから・・・。

 ところで、印刷用なら「CMYKモード」が良いのでありますが「CMYK」だと使えないフィルタがいくつかあるので、画像作成の時は「RGB」の方が便利かと思います・・・。後でCMYKに直すと変色しちゃう色もあるけどね。。。

 本筋に戻る(脱線だらけじゃ)。今までの主線レイヤーの上にホントの「主線」レイヤーを作る。

 ホントの主線レイヤーを選択した状況で「選択範囲」から「選択範囲の読み込み」をクリック。すると読みこむチャンネルを選択するBOXが開くので、さっき作ったアルファチャンネルを選択。そして「反転」にチェックを入れてOKボタンをクリック。これにて、主線の黒い部分のみがばっちり選択範囲として読み込まれました。この状態で色を塗れば、主線の部分「だけ」に色がついてそれ以外は透明、ということになるのでありまする。

 そこで円形グラデーションツールで中心藍色から周辺ブルーへのグラデーションをかけて、ホントの主線レイヤーに主線入れ終了。

 こうしていれた主線のせっちゃんだけを「投げ縄ツール」(任意の形に選択範囲を作れるツール)で選択してちょとだけ回転。気に入らないのはサイズバランスだけではなかったのだ(笑)。移動etcで足りなくなった部分の主線はタブレットで書き足して、今度こそホントに主線完成。

 次は背景〜〜。

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