気が向いた一番の理由が、ロングな絵すぎて「顔の中身がよく見えんのが悔しい・・」というものであるので、あまりパソコン的ワザを使ってない絵なのがナンですが・・・。 ところでお絵描きソフトを持ってない・使ってないとか、持っていてもすばると違うソフトだとかいう人にもわかるように、機能名その他には解説をつけてますので、お絵描きに詳しくない方もご心配なく(何の心配?)お読みください。
タブレットを使い慣れた、うまい人ならともかく、お絵描きがうまい部類には決して入らない上、まだタブレットにさほど慣れてない私は、主線は安全に紙に描いてスキャナで読み込みます(タブレットが何か知らない人のための解説はまた後ほど)。 今回のお絵描きで特筆すべきは、この主線を見事にバラバラに描いたことでありましょう。何故にバラバラに描いたかというと、人物に木がかぶるような構図だったので、木と人物は別のレイヤーにしたかったというのがまず1点(レイヤーがわからない人のための解説もまた後で)。人物は八頭身野郎がロングで立っているので、同じ紙に描いたんじゃ小さくなってかなわん、というのが第二点。そして、実際描いてみると、やっぱり小さくなりすぎて、顔の中身が描きづらくなったので、顔の中身だけさらに別の紙に描いた、という以上の理由であります。 木と人物を合体させるのはともかく、顔の中身とそれ以外を合体させるのはかなりの力技。しかし、パソコンだからこそ出来る技ではある。今回初の試みなのだ。 まず人物。せつら・人形娘・大鴉の絵とメフィスト先生の絵(そういう名のキャラなのです<「魔界都市」ものをご存じない方のための解説)をくっつける。 これは2枚の絵を同時に開き、メフィスト先生の絵の全体サイズを大きくして(拡大じゃなくて。中の絵のサイズは同じまま、紙のサイズを大きくした感じ)そこにせっちゃん側の絵を持ってきてぺったり貼り付けただけ。 そして顔の中身を切り取ってぴゅぴゅぴゅっと持ってきて、ぎゅむ〜〜〜っと縮めて、のっぺらぼうの顔の中に貼る。するとやはり無理があった。変。しかも縮小がキツすぎて、顔の中身だけ異様に線が細い。 とりあえずバランスが変な部分は部品ごとに切り取って角度を変えたり歪めたりして整えてみる。 ということで、とりあえずキャラ主線完成。描画モードを「乗算」にしておく。 | ||
同じ木の幹をコピーして歪めたり、拡大・縮小して3本貼り付け。この時、当然キャラの主線とは違うレイヤーに木の幹は作ります。 ところで、「レイヤーって何?」って方もいると思うので簡単に解説すると、透明な板だと思ってください。アニメセルを知ってる人は、あれを想像してくれるともっとイメージ近いかも。 部品それぞれを別のレイヤーに描いて(塗って)重ねて見たら一つの絵になっているわけです(図解入り解説は、同じ「作業部屋」の「すばる館ハイテク化への道」にあるので参考にどうぞ)。 で、レイヤーに分けて描くと何が便利か?それはつまり、部品ごとの直しや加工が簡単に出来ること。例えば顔の中身を全部バラバラのレイヤーに描いていたら、開いている目を閉じた目にしたいと思ったとき、眼のレイヤーを閉じてる目のレイヤーに差し替えるだけで、口や鼻をうっかり消しちゃうなんてことなく出来上がっちゃうわけです。髪のレイヤーを別にしていたら、黒髪から金髪に変えようと思ったとき、塗り直さなくても髪のレイヤーの色を変更したら一発で出来てしまうという。。。 使ってみるとそれはそれは便利なシロモノだけど、絵を描かない人にはよくわからないかも。。。 ま、ともかく話を戻して、木の幹主線レイヤー完成。描画モードはこれまた「乗算」にします。 | ||
さっきから「乗算」「乗算」といっておりますが、これはレイヤーの表示モードの一種であります。 「乗算」というのは重なったレイヤーのうち、濃い色を見せ、薄い色は見せないモード。だから白黒の絵を「乗算」にすると、黒い線だけ見えて、白い部分は透明に見えるわけです。そうすると下のレイヤーで塗った色がモロ見えになるという、便利なモードですな。 | ||
ラストに一番手前の枝を配置。これも新しいレイヤー。乗算。これにて主線ほぼ完成。 ところでフルカラーで黒い主線はキツく感じるので(私がね)、真っ黒だったキャラの主線を薄くすべく、キャラの主線レイヤーの「透明度」をアップしました。これで黒い線が、ややグレーに見えるようになりました。
というわけで、メフィスト先生とせっちゃんの顔を修正します。 まずは主線レイヤーの上に新たなレイヤーを重ね(直接描いて失敗したら直しづらいから)新しいレイヤーに直しの線を入れます。ここから活躍するのがタブレット〜〜。 ここで言うタブレットとは!古代遺跡から出土する粘土板ではありません。平たく言えばペン型マウス。本体は板状のセンサー部(だから名前がタブレットなんだろうなぁ)。 この板に専用のペンを近づけると、ペンの動きに合わせて画面上でポインタが移動し、マウスと同じように使えるのです。 今までマウスでぐにに〜っとドラッグして塗ったり描いたりしていた絵が!ペンを扱う感覚で描けちゃうという!!しかし、それだけならわざわざタブレットなど買わなくてもいいじゃん、と思ってしまいますが、タブレットがいい理由!それは!筆圧感知機能がある!!! 私がタブレットを欲しかった理由はこれに始まり、これに尽きる。 マウスだと終始同じ太さの線しか引けないのに、タブレットだとスーッと入って、スーッと抜く筆で描いたような線を引くのが可能なのです! 髪の塗りなんか、これが出来なきゃいかんだろう?! ということで、夏からすばる家に加わった新兵器・タブレットでメフィスト先生の顔の中を描く。筆圧感知は「サイズ」にチェック(これがまさに入りと抜きの美しさを出すチェック欄)。 最初は顔の部品の線を太くすりゃ何とかなるかな、と思ったが、そんな問題ではなかった。輪郭と中身の角度から違う。よって結局ほとんど一から描いた・・・。 描くにあたって、下の部品の線に惑わされるので、さらに1枚間にレイヤーを作り、顔の中身のあたりだけ白く塗りつぶしてのっぺらぼうの顔にして描いた。 そしてよく見比べて、修正版の方がよろしいと判断したあと、間のレイヤーを捨て、最初の顔の中身を消して新しい顔のレイヤーと結合。メフィスト整形手術終了。 | ||
しかし、これは部品自体が悪いわけではなさそうだ。指で輪郭を隠したり、部品ごとに隠してどこがおかしいか確認。問題なのは輪郭の方だと判明した。 よって、メフィストと同じ方法で、部品は線を太くしつつ、やや修正。本格的に直したのは顔の輪郭と首の輪郭。外のラインが変わっただけで、まあ、スッキリ美形になったわ これにて、晴れて主線終了。 | ||
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