カメムシサラダ

中学の時。隣りの席の子が野菜嫌いだった。 　その日の献立に野菜サラダが入っていた。千キャベツを主体としてキュウリやレタスも入っているやつだ。それに袋に入ったドレッシングを各自かけて食べるタイプ。 　ちなみに私は生野菜が大好きである！ということで、大喜びで食べ始めた。 　・・・が、タイトル通り。千切りキャベツの中に、真っ二つに切られたカメムシの上半身が入っていた。 「私に会ってしまったな」とせっちゃんにハスに切られたかのような、それは見事な切れっぷり（ああ、菊地ファンにしかわからん例えですな、この文・・・）。 　ちょっと気分が萎える。 　しかし、農家の娘はこんなことではめげない。自家製野菜を食べていれば、料理をつついている最中に虫さんの死体と遭遇することは日常茶飯事だ。さすがにカメムシに遭遇したのはこの時限りだが。。。 　ぺいっと虫の死体をよけ、私は野菜を食べ始めた。 　その時、隣りの子が「あげる〜〜」と、私のサラダの上に自分のサラダをざざざっと移した。するとその中からポロリンと・・・。 　先ほどのカメムシの下半身が出てきましたとさ。上下揃ってよかったね〜〜（そういう話じゃないだろ＞自分）。 '02/02/15 UP